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  2. 中村 庸夫さん 2021年海の日メッセー...

我が国を巡る海に関しては様々な問題がある。

海を越えて物資を運ぶシーレーンの安全確保は、ますます重要度を増している。
周辺海域における資源開発は特に重要で、我が国固有の領土を守る事は、EEZを守る事である。資源小国の我が国にとって世界8位の広さのEEZを持つことは大きなメリットで、海底に眠る資源を開発する技術力では一歩世界をリードするが、深海開発能力と資源採掘の採算性の向上が大きなカギとなる。
四面を海に囲まれた我が国では、海に親しみ、海からの恩恵に感謝することは当然といえる。

今まで以上に、もっと、もっと、海に関心を持ち、海に出て、海に触れて海の重要性を認識して行きたい。
海辺に出て眺めるだけから始まり、潮干狩り、磯遊び、そしてマリンスポーツ、やがて海に職業を見出す若人がもっと増加することを願ってやまない。

海は無限の可能性を秘めた大切な存在である、と言う事をもっと心にとめていきたい。


≪写真:水中から見た海面と魚≫


<プロフィール>
1949年東京生まれ。早稲田大学卒業。同大学院理工学研究科・建設工学修了。
海岸工学の研究を行う。大学在学中から趣味だった生物、写真、海そして旅行を結びつけ、大学院修了後、世界に先駆けて海洋写真家を名乗り仕事を始め、北極から南極まで、地球七つの海を旅しながら写真を撮り続けている。撮影した作品は世界32カ国に発表され、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなどでも写真集が出版されている。
2006年、国土交通大臣から「交通文化賞」を受賞。また2010年には、海洋に関する芸術活動が評価され、内閣総理大臣賞「海洋立国推進功労者表彰」を受賞。

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