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  2. 小森 陽一先生 2021年海の日メッセー...

海の思い出は年齢と共に変わってきます。
子供の頃はひたすら怖く、めちゃくちゃ楽しかった。
学校に通い始め、学年が上がっていくと、
時に広く、時に深く、塩辛くもあり切なくもあり。
働き始めてしばらくは海から遠ざかりましたが、
やがて創作の場として関わることになりました。
以来、ずっと側に海があります。

今、海は怒っているように感じます。
気候変動は生態系を破壊し、台風を巨大化させ、
五十年に一度といわれるような豪雨が毎年のように襲いかかります。
人が崩してしまいました。
このまま未来に渡してしまえば、もっと大変な事になります。
人は立ち止まって考えなければなりません。

命奪う海ではなく、命育む海であってほしい。
心からそう願います。






<略歴>
小森陽一(こもり よういち)Youichi Komori

1967年5月4日生まれ。54歳。
大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映助監督、テレビ製作会社勤務を経て、作家活動を始める。

主な作品に、「海猿」(小学館ヤングサンデーコミックス)、「トッキュー!!」(講談社「週刊少年マガジン」)、「我が名は海師」(小学館「ビックコミックス 
スピリッツ」)、「S 最後の警官」(小学館ビッグコミック)の他、「海猿」(フジテレビ)、「252生存者あり」、「DOG×POLICE」(いずれも日本テレビ)、「放課後ミッドナイターズ」(T-JOY)、「S 最後の警官」(TBS)
「オズランド」(HIGH BROW CINEMA)など映像化作品多数。
小説には「DOG×POLICE」(集英社文庫)、航空自衛隊の若きパイロット達の青春を描いた「天神」シリーズ(集英社文庫)や地方の遊園地で奮闘する人々を描いた「オズの世界」(集英社文庫)、未知の生命体と陸上自衛隊の攻防を描いた「G ジャイガンティス」(ハヤカワ書房)がある。
最新作は地球内部に見つかった空洞を地図化しようと奮闘するサラリーマンの姿を描いた「インナーアース」(集英社文庫)。

連載作品は地球温暖化が進んだ近未来の地球を描く「BODER66」がグランドジャンプにて連載中。宇宙時代、惑星の地形図を作る冒険者達の世界を描く「マップメイカー」を「マンガ5」(WEBコミック)にて配信中。

8月にはマンガ版「ジャイガンティス」の連載がスタート。9月には加筆修正を加えた「ジャイガンティス」集英社に移して発売。 

平成20年7月18日には、広く海の仕事を知らしめた功績により海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣表彰)を受賞。
2019年春より母校の大阪芸術大学にて客員教授に就任。
福岡市在住。

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